妊娠中期・後期に痔が悪化する原因は？出血は本当に痔か確認！

実は妊娠中に痔になる妊婦さんは非常に多いことを知っていますか？

なんと、８割もの妊婦さんが痔を経験すると言われています。

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しかし、妊婦さんがあまり痔になることが知られていないのは、やはり女性として「言うのが恥ずかしい」からでしょう。

旦那さんにも相談できないという妊婦さんも私の周りには結構多いですね。

また、妊娠初期から痔に悩まされている妊婦さんも多いのですが、妊娠中期、妊娠後期は痔を悪化させてしまう妊婦さんが 非常に多いようです。

今回は、あまり大きい声では聞けない妊婦さんの痔について紹介していきます。

なぜ妊娠中に痔になりやすい？

子宮が大きくなるため

妊娠中期から妊娠後期になってくると赤ちゃんの成長とともに子宮が大きくなります。

すると、肛門や直腸付近が子宮に圧迫されて血流が悪くなり、 うっ血して痔になりやすくなるのです。

肛門への圧迫は、例えるなら常にトイレでしゃがんでいるのと同じ状態ですね。

運動不足

妊娠中期以降、体調の良い妊婦さんは積極的に運動したほうがいいのですが、妊娠後期になりお腹が大きくなると、なかなか思うように運動もできなくなります。

【妊娠中期・妊娠後期】妊婦は運動すべき？危険な運動は？

すると、運動不足が原因で、直腸付近の血行不良になり、先ほどと同じようにうっ血して痔になりやすくなります。

便秘

妊婦さんが痔になる原因として１番多いのが便秘と言われています。

女性はもともと便秘の方が多いのですが、妊娠中はホルモンバランスの変化や子宮が大きくなったことによる腸への圧迫も影響して、腸の働きが鈍くなり便が固くなったり、便の通過が妨げられて便秘になりやすいのです。

そして、硬くなった便を無理やり押し出そうと力むため、肛門に圧力がかかり、痔になるのです。

妊娠中になりやすい痔の種類は？

一口に痔といっても、種類はいくつかありますが、妊娠中になりやすい痔は「いぼ痔」か「切れ痔」が大半です。

いぼ痔

妊娠中に１番できやすい痔がいぼ痔です。

先ほど紹介したように腸や肛門付近の血行が悪くなると、うっ血して、血管の一部がいぼのようなしこりになります。

自覚症状が少ないため、出血してから「痔かもしれない」と気づく妊婦さんが多いのが特徴です。

直腸にできるものを「内痔核」肛門付近の皮膚にできるものは「外痔核」

肛門付近にできる外痔核は指で触って分かるほどのしこりになります。

切れ痔

便秘で強く踏ん張ることにより、肛門付近の粘膜が傷ついたり、肛門が切れてしまうことを切れ痔といいます。

トイレットペーパーで拭いたときに痛みを伴い、トイレットペーパーに血が付着します。

また、ウォッシュレットで切れ痔の部分を洗浄すると、激痛を伴うことがあります。（経験済み。笑）

妊娠中の痔の改善、予防は？

妊娠中の痔を改善するのは便秘の改善・予防が最優先になります。

食生活の見直し

水分や食物繊維をしっかり摂取しましょう。

妊娠中は普段より水分を多く取る必要があります。

一般的な妊婦さんだと、２リットルの水分が必要です。

やはり、便秘にいい食べ物といえばヨーグルトなどの乳酸菌飲料です。
食欲がなくてもヨーグルトなら食べやすいのでおすすめです。

便意を感じたらすぐトイレへ

妊娠中は頻尿になるため、トイレへ行くのがだんだん面倒くさくなってきます。

しかし、便意を感じたらすぐトイレへ行きましょう。

便意があるのに我慢していると、便がたまり余計酷い便秘になってしまいます。

毎日決まった時間にトイレに行き 排便する習慣をつけましょう。

体が決まった時間に排便するようになってきます。

座りっぱなしにしない

妊婦さんに限らず、事務職の仕事をしている方は長時間同じ姿勢で座り続けるため、うっ血して痔に
なりやすいのです。

部屋の中を歩いたり、散歩したりして、長時間座るのを避けるようにしましょう。

もし長時間座らなければいけないときは、ドーナツ型のクッションがおすすめですよ。

下半身を冷やさない

下半身が冷えると便秘になりやすいので、お腹が冷えていると感じたら、腹巻などをして対処しましょう。

半身浴をして下半身を温めるのがリラックス効果もありおすすめです。

また、血流が悪くなることによる痔の予防、改善も期待できます。

妊娠中に痔が悪化したり出血してしまったら

妊娠中は痔になりやすく、悪化もしやすいのです。

もしイボ痔から出血が始まったり、イボ痔が肛門から飛び出してきたら、恥ずかしがらずに肛門科の専門医にかかりましょう。

イボからの出血によって貧血を起こす可能性もありますし、イボの露出は不快で常に痛むようになります。

悪化した痔は専門医であれば手術以外の方法で改善する可能性があります。

手術を要するほど悪化した痔であっても、出産まで一時的な治療をしておき、出産後に手術をするという選択肢もあります。

痔が悪化して「やばいな」と感じたら、まずは産婦人科で相談するか、専門医に行きましょう。

出血したときに注意したいこと

切れ痔でトイレットペーパーに出血が付着するのはよくあることなのですが、怖いのは切れ痔だと思っていた出血が 実は子宮からだった場合。

少しでも、自信がなかったら産婦人科で相談することをおすすめします。

妊娠中に市販薬は使える？

妊娠中でも外用薬である市販薬は使用することができます。

こちらに関しては妊娠中期・妊娠後期の痔におすすめの市販薬ベスト２！にまとめたので是非読んでみてください。

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まとめ

今回は痔について紹介しましたがどうでしたでしょうか？

痔の話はなかなかしにくいですよね。

普通の痔ならそこまで心配する必要はないのですが、痔が悪化してしまうと出産のときに影響してきます。

悪化したと感じたら、産婦人科で相談するか、専門医を受診することをおすすめします。

まずは悪化する前に、便秘を解消する努力をしましょう。

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